2024年Wave2「Microsoft Business Applications Launch Event」:Dynamics 365とPower Platformでビジネスの未来を切り開く
- takutofukunishi
- 2024年10月31日
- 読了時間: 3分
更新日:5月7日

2024年のBusiness Applications Launch Event Release Wave 2が開催され、Microsoft Dynamics 365とMicrosoft Power Platformの最新機能が発表されました。このイベントでは、Microsoftの製品リーダーたちが登場し、今後のビジョンと最新技術について語りました。
・Charles Lamanna
マイクロソフトのチャールズ・ラマナ(Charles Lamanna)氏は、イベントの冒頭でAIと自動化の重要性を強調しました。Dynamics 365とPower Platformが提供するソリューションは、ビジネスの効率向上や迅速な意思決定を可能にし、よりシームレスな業務体験を提供します。
Dynamics 365 Sales & Service:AIによる顧客対応の最適化
SalesおよびServiceでは、Microsoft Copilotを活用した顧客対応のパーソナライズが進化しました。特にDynamics 365 Serviceでは、顧客対応の予測やAIによるルーティングの改善により、ユーザー体験が向上しています。Outlook、Teamsなど複数のプラットフォームに統合されたCopilotは、迅速かつ正確なサポートを提供し、CRMデータを一元管理するための強力なツールとなっています。
Dynamics 365 Field Service:現場での作業支援を強化
Field Service部門では、Copilotを通じて、現場の作業者がTeams内でリモートアシスト機能や重要情報への迅速なアクセスを活用できるようになりました。これにより、従来の「反応的対応」から「予測的および先取り的な対応」へと進化し、作業の効率が大幅に向上しています。また、管理者は複数のインターフェースから作業指示を容易に管理できるようになり、フロントラインのデジタルトランスフォーメーションが進んでいます。
Dynamics 365 Finance & Supply Chain:自律的な財務管理とサプライチェーンの進化
Financeでは、データの自動調整や差異分析など、Copilotを活用した財務管理が進化。特にTeamsとExcelとの連携で、財務状況の可視化や意思決定支援が強化されています。Supply Chain Managementにおいても、自律的なサプライチェーンを目指し、需要予測や在庫管理の精度向上が図られ、Traceability Copilotがプロダクションの詳細を記録し、リアルタイムで在庫状況を追跡する機能が導入されました。
プロジェクト運営および商業部門:AI支援による業務改善
Project Operationsでは、AIがプロジェクトの見積もりや請求書管理などのコアタスクを支援することで、業務の精度と効率が向上しました。さらに、Dynamics 365 Commerceでは、小売業者向けに顧客行動データの分析やセルフチェックアウト機能の向上が行われ、顧客ロイヤルティの強化や効率的な店舗運営が可能になっています。
SMBソリューション:Dynamics 365 Business Centralのグローバル展開
Dynamics 365 Business Centralでは、170か国以上でのサービス提供が可能となり、Power BIのレポート機能が充実。また、Field Serviceとの統合も進み、特に中小企業の生産性向上やデータプライバシーの強化が図られています。
リモートアシストと顧客インサイトの進化
Dynamics 365 Remote Assistは、iOSやAndroid向けのTeamsでのミックスドリアリティ(MR)アノテーションが強化され、リモートでの複雑な作業支援がさらに進化しました。Dynamics 365 Customer Insightsは、データの統合やAIによる顧客ジャーニー管理の柔軟性が向上し、より効果的な顧客インサイトを提供することで、部門横断的な顧客体験の最適化が可能となります。
今回のWave2は、ビジネスのデジタルトランスフォーメーションを加速させる革新的なアップデートが盛り込まれており、特にAIによる業務効率化と自律的な業務運営の可能性を提供されています。
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